防水工事
防水工事
防水工事とは、建物の屋根や屋上、外壁、バルコニーなど風雨にさらされる場所から雨漏れを防ぐための工事です。
新築時に防水工事を施していても、経年劣化で効果が薄れていくことは免れません。定期的に点検とメンテナンスをして、漏水を予防していく事が大切です。
特に改修工事をする際には、既存の防水の状況や周辺の環境、工事の日程など要件を踏まえて適切な工法を選ぶ必要があります。
アスファルト防水
合成繊維不織布にアスファルトを含浸させた【ルーフィング】を、加熱溶解したアスファルトで塗り重ねていく工法です。防水の工法にはいくつかの種類がありますが、アスファルト防水は実績が多く最も信頼性の高い工法です。
ウレタン塗膜防水
液体状のウレタン樹脂を複数回塗ることでつなぎ目のない防水層を形成し、雨水の侵入を防ぎます。
安価で耐久性が高く、どんな形状の場所でも使用できるなどのメリットが多い事から、多く採用されている防水工事です。
防水工事
建物外部の水が室内に侵入するには、「水が存在すること」「水が通過する隙間があること」「水を移動させる力が働くこと」の3つの条件があり、いずれか1つを除くことにより、水の侵入を防ぐことが出来ます。
シート防水工事
塩化ビニルやゴム製の防水シートを施工箇所に固定していく防水工事です。
固定方法には、専用の接着剤を用いる「密着工法」や、専用の機械を用いる「機械固定工法」があり、施工したい場所にあった工法を選びます。
シートを上から被せていくので、下地に影響されることなく施工を行うことができるので、耐用年数は10~15年と防水工事の中でも比較的長く、耐久性が高いのが特徴です。
長尺シート工事
長尺シートとは、主にマンションの廊下や階段で使われている「防滑性ビニル床シート」のことを言います。
長尺シートを張ることで、表面が凸凹の防滑エンボス状になっているため適度なクッション性があり、足音も大幅に減少し、さらに雨に濡れても滑りにくくなります。
シーリング工事
建物の外壁ボード間のつなぎ目や外壁とサッシの隙間など、動きの多い目地または隙間などに高度の防水性、機密性等を確保することを目的とした工事のことです。工事を行うことによって、建物の隙間からの雨水の侵入を防ぐことができます。
さらに、地震で建物が揺れた時や強い風の風圧を受けた時に、目地(部材間の継ぎ目)の動きに追随、伸び縮みをし、建物を漏水等から守ることができます。
施工前
経年劣化によりひび割れ、シールの厚みが薄くなっています。
シール撤去
既存のシーリング材、ほこりなど取り除きます。
養生・プライマー塗布
施工箇所を汚さないように養生を施します。
シーリング材を接着する為にプライマーを塗布します。
シール充填
コーキングガンと呼ばれる器具で、気泡が入っていないか、奥まで充填されているか確認して打ち込んでいきます。
仕上げ
充填したシーリング材をヘラで押えて圧着させます。
機密性を高めるとともに、余分なシーリング材を除去し
表面を綺麗に整えます。
完了
シーリング材が乾く前に
マスキングテープを取り除いて完了になります。